伝統靈氣技法
シンボルを使わない手当療法は呼吸による磁気、磁流と観念による技法です。
伝統靈氣療法の施療手順
伝統靈氣では、身体のどこが不調であっても、まず頭部からヒーリングを始めるように教えられています。
手順
1.前頭部に掌または中指の先を当てて、生え際に靈氣を送って念達を行います。
2.側頭部(両側のこめかみ)を両手で挟んで靈氣を送ります。
3.後頭部(頭頂と延髄の間)に靈氣を送ります。(掌または中指の先)
4.延髄部に靈氣を送ります。(掌または中指の先)
5.頭頂部(頭部最上部、百会)に靈氣を送ります。(掌または中指の先)
上記の順で5か所を30~40分程度行います。ヒーリングの際には、意識を丹田(上、中、下)に置きます。靈氣が最も強く放射されるのは、口、目、手です。手は中指第2関節の先の方と、掌からよく放射されます。
念達とは、自分の念ずることを相手の潜在意識に送る技法です。「あなたの病気は治ります」「健康になります」などと念達します。感情や精神的な不調和には五戒を念達します。1~2分で十分です。
靈氣療法の技法
伝統靈氣では手を当てると共に、手を動かしたり軽く押したりして靈氣を送る方法を奥伝で教授していました。
押手法
指をそろえて伸ばした状態で指先を患部に当て軽く押し、指先から靈氣を送り込みます。親指の先で圧を加えながら靈氣を送る方法もあります。
筋肉のこり、しこり、エネルギーの滞りなどを解きほぐす為に使用します。
打手法
掌で痛みを感じさせない程度の強さで叩いて靈氣を送ります。掌で叩くことで肉体的表面を刺激するとともに、靈氣を急激に送り込んで細胞を目覚めさせ、効果を上げます。麻痺した部分や感覚の鈍化した部分などに効果的です。
ヒーリングが終わった時に、意識を戻すために打手を使います。
不調和な状態の方を安心してもらう気持ちで背中や肩をポンポンと2~3回たたきます。
撫手法(ぶしゅほう)
摩擦するように掌を動かして、靈氣を浸透させていきます。靈氣のクリームを塗るような感じで雑な動きにならないように行います。
腰から足先の方向へと、掌で数回さすって靈氣で体内のエネルギーの流れを促進させます。胴体の場合も足方向にさすりますが、左右方向でも構いません。
ヒーリングが終わったときに、声を掛けながら撫手法を行い、意識を肉体に戻していきます。
病腺靈感法
病気のある場所に手を当てると、脈打つ感じ、虫が這う感じ、痛み、しびれ、熱い、冷たいなどの感覚を感じます。これを病腺といいます。
病気のあるところには、(実際的には病気と認められない程度のものでも)必ず、病腺が出ます。完治したと診断された後でも病腺が出ていることがあります。これを取り除いておけば再発予防ができます。病腺は患部だけでなく色々なところに出ます。
丹田治療法
仰向けの状態で、丹田に手当をして念達後、さらに手を当て続けます。薬害、食中毒、皮膚病、注射後、鍼の後などに使用します。
1.丹田に右手か左手を当て、頭部の生え際にもう片方の手を当てます。
2.この状態で「体内の毒が下がりますように」と、1~2分念達します。
3.生え際の手を放して、丹田の手の甲の上に労宮を重ねるようにして軽くのせて、そのまま約30分靈氣を流します。
血液交換法
輸血するというような事ではありません。血液を浄化(血行促進)していく手法です。
1.頭部(頭頂、側頭、後頭、延髄)の4か所、両肺の上、心臓、胃、腸に靈氣を送ります。
2.両下肢を大腿から爪先まで数回撫で下ろします。
※全体で30分位で終わるようにします。
1.背骨の中央を10~15回、右側10回、左側10回と息を止めて払う、または撫で下ろします。
2.人差し指と中指を背骨の両側に当てて首から腰に掛けて撫で下ろします。10~15回、ヒーラーは息を止めて繰り返します。
3.人差し指と中指を背骨の両側に当てて、上から背骨に沿って、痛みを感じない程度の強さで押し、腰骨の真下までおろし、最後でグッと強く、痛くない程度まで押し込みます。
へそ治療法
1.へその中に中指を差し入れます。自分自身にはそのままで良いですが、他人に行うときはティッシュやガーゼなどを使って行う方が良いです。
2.入れた指先で軽く圧を加え、しばらく脈動を感じます。その脈が靈氣の波動に導かれ、同調し宇宙のリズムに帰って行くのを感じます。
邪気切り浄化法
患部など邪気の強い箇所に対して、対象から2~5センチのところを手の平で払います。
ものに付着している以前からの悪い波動を断ち切りたいときにも使います。
凝視法
患部に軽く視線を追わせ、眼で患部を感じます。ソフトフォーカス(見るともなく、見ないともなく)で目とサードアイから靈氣を放出します。
呼気法
新鮮な空気を吸い込んで、靈氣を患部に優しく吹きます。
これらの手当技法は、おもに物質的身体の健康を回復する方法です。
快復は、自身を知ること、悟りによって起こります。